コンセントや電池が不要で、カセットボンベ(CB缶)1本ですぐに暖が取れる「カセットガスストーブ(ポータブルガスヒーター)」は、冬の停電対策やキャンプ、朝の冷え込む脱衣所・キッチンのスポット暖房として非常に人気があります。

しかし、導入前に必ず知っておきたいのが「カセットボンベ1本で何時間使えるのか(燃費)」という点です。調理用コンロと同じ感覚で備蓄していると、いざ停電した際に1日でボンベが底をついてしまいます。

この記事では、カセットガスストーブのリアルな燃焼時間と、冬の防災に必要な備蓄本数の計算式を解説します。

1. カセットガスストーブの連続燃焼時間は「1本あたり約1.5〜3.5時間」

市販されているカセットガスストーブ(イワタニ「マイ暖」「デカ暖」「マル暖」やセンゴクアラジン等)の燃費目安は以下の通りです。

暖房出力モード1本(250g)あたりの連続燃焼時間1日6時間使用した場合の消費本数3日間(72時間)停電時の必要本数
標準(強)モード(約1.0〜2.0kW)約 1時間40分 〜 2時間30分約 2.5 〜 3.5 本 / 日約 8 〜 11 本
弱(エコ)モード約 3時間 〜 3時間50分約 1.5 〜 2.0 本 / 日約 5 〜 6 本

つまり、カセットガスストーブをメイン暖房として1日6〜8時間稼働させると、1日あたり3本パック(1袋)を丸ごと使い切るペースになります。

2. 調理用+ストーブ用の「冬期備蓄シミュレーション」

冬場に大規模な停電が発生した場合、「温かい食事・お湯を作るコンロ用」と「暖を取るストーブ用」の両方でカセットボンベを消費します。

  • 調理用(3〜4人家族・1週間分): 約 12 〜 15 本
  • ガスストーブ用(1日6時間×1週間分・エコモード併用): 約 15 〜 20 本
  • 【冬期の推奨備蓄合計】: 約 24 〜 36 本(12本ケース×2〜3箱、または48本ケース1箱)
  • 冬場の防災備蓄を考えるなら、3本パックを数袋買うだけではまったく足りません。最初から24本〜48本入りのケース販売(箱買い)で確保しておくのが、1本あたりの単価も最も安くなり合理的です。

    3. カセットガスストーブを安全・経済的に使う3つの鉄則

  • 換気は30分〜1時間に1回必ず行う:
  • 屋内でガスストーブを使用する際は、一酸化炭素中毒を防ぐため、定期的に窓を開けて換気することが絶対条件です。就寝中のつけっぱなしも厳禁です。
  • 点火直後は「標準」、部屋が暖まったら「弱(エコ)モード」へ:
  • 弱モードに切り替えるだけでガス消費量を約15〜30%節約でき、ボンベ交換の手間も減らせます。
  • メーカー指定のボンベを使用する:
  • ストーブはコンロ以上に連続使用時間が長いため、安全装置や圧力規格が適合したメーカー指定ボンベのケース買いを選びましょう。
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